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十五夜の歌と言えば
十五夜お月さん
を思い浮かべるかと思います。
この十五夜お月さんの歌詞とその歌詞の意味をお伝えします。
歌詞の意味を知った時、少し切ない気持ちになりました。。。
十五夜お月さんの歌詞は??
十五夜お月さんの歌詞は下のようになります。
十五夜お月さん ごきげんさん
ばあやは おいとまとりました
十五夜お月さん 妹は
田舎へもられてゆきました
十五夜お月さん かかさんに
もいちどわたしは あいたいな
このような歌詞になるのですが、
続いて十五夜お月さんの歌詞の意味を
お伝えしていきます。
十五夜お月さんが作られた時の時代背景
十五夜お月さんの歌詞の意味を知る前に、
十五夜お月さんが作られた時代の時代背景を知っておきましょう。
より歌詞の意味を理解できるかと思います。
十五夜お月さんが作られたのは1920年
十五夜お月さんが作られた時代は1920年の大正時代です。
この時代は、子供が多く貧しい家庭が多かったことから
口減らし(食べる人数を減らす)為に、
子供を他の場所へ奉公に出すことも珍しくありませんでした。
中には栄養不足から、長く生きられない兄弟も多くいたそうです。
家族が仲良く1つの家で暮らしている、
今の時代では考えられない事かもしれませんね。
では、この時代背景を思い浮かべながら、
十五夜お月さんの歌詞の意味を見ていきましょう。
知れば切なくなる十五夜お月さん歌詞の意味
では、十五夜お月さんの歌詞の意味を見ていきましょう。
【ばあやは おいとまとりました】
この「ばあや」とは、普通の祖母などの意味ではなく、
お手伝いさん(使用人)などを意味しています。
そして、「おいとま」とは今風に言えば「お休みをもらう」という意味になるのですが、
この歌の作られた時代の時代背景を考えると
「クビ」「解雇」
というような意味合いになります。
ただ、悪い意味での解雇ではなく、
致し方なく解雇ととなった
という意味合いでとらえる方が適切かもしれません。
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【妹は田舎へもられてゆきました】
これまた切ない文言ですね。。。
この時代の時代背景でもお話をしたように、
十五夜お月さんが作られた時代には、
子供を奉公に出すことも珍しくはありませんでした。
この「妹は・・・」という歌詞は、妹が奉公に出され、
姉妹が離れ離れになってしまったという意味合いになります。。。
【かかさんにもいちどわたしは あいたいな】
「かかさん」とはお母さんを意味します。
今は亡き母親へもう一度会いたいという
切ない意味が込められています。
このように、十五夜お月さんの歌詞には、
この童謡が作られた時代の時代背景が大きく影響しているのだと感じ取れますね。
1980年という時代は、旧家が没落して
一家離散というのも珍しくなかったようです。
今の時代の私たちは、お月見の時には楽しい童謡のようにこの歌を歌っていましたが、
十五夜お月さんの歌詞の意味を知ることで、とても考えさせられる童謡なのだと感じました。
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